Art Traveling for KIDS

子どもが楽しめるアート情報を旅するように探します

スミソニアン博物館の『ラーニングラボ』がすごい。可能性が広がるオンライン教材

博物館としても"でかい"ですが、webサイトもすごい。

スミソニアン博物館

一回の記事ではまとめきれないほどwebサイトも充実しています。というのも、教育機関としての使命を果たすべく、様々な取り組みを行っているからです。

 

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スミソニアン博物館とは、ワシントンD.Cとその周辺にある博物館群の名称で、19の博物館、教育研究機関の集合体です。イギリス人科学者ジェームズ・スミソンが寄付した遺産をもとに1848年に設立されました。その目的は、人類の知識と向上と普及を図ることなので、科学、産業、技術、芸術、自然史に関するものが展示されています。

 

そして、今年、約280万点のデータが自由に閲覧することができるようになりました。おかげでいろんな利用の仕方ができるようになっています。

 

今回は、データをどうやって検索し使用できる、そして、先生たちが作ったコレクションを閲覧する方法について紹介したいと思います。

 

スミソニアンラーニング・ラボ

learninglab.si.edu

英語が苦手な方も、chromeGoogle翻訳を入れておけば、瞬時に日本語になります。世界中の教育者が訪れることを想定しているサイト、さすがです。日本語があやしいところだけ、英語にして辞書を引いたりすれば問題なく読むことができます。

ラーニングラボで作品を探してみよう!!

①TOPページはこんな感じ

英語を日本語翻訳すると「へようこそ」になっているのは精度の問題で、、でも、内容はだいたいわかるでしょ?

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②検索ページはこんな感じ

TOP➡発見する(Discover)➡虫眼鏡マークで検索

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 翻訳しないとこんな感じです。

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③検索ワードは英語で。さすがに、日本語では入力しても検索に引っかかりませんでした。

 今回は、Women's clothes 女性の洋服について検索してみました。

検索結果は、8,713点

一番最初に、日本の絵画が載っていたのでクリックしてみました。

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④画像の詳細が表示されます。スミソニアンは博物館群ですので、こちらの作品が所蔵している博物館サイトが表示されます。

これ、このまま共有できるしプリントアウトもできるのすごい!!!

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⑤ちなみに、この作品はNational museum of ASIAN ART というサイトにファイリングされていますが、おそらくこれは、Freer Gallery of Art and Arthur M. Sackler Gallery かと思います。もし、違っていたらぜひ教えてください。

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作品をシェアしよう!

Google Classroom』(左から5番目のアイコン)とシェアできるようになっていますね。すごい。さらに、リンクがコピーできるようになっているので、他のミーティングアプリでもガンガン使っていけそうです。

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作品をダウンロードしよう!

これが一番びっくりしたこと!なんと、ほんとにフリーダウンロードなんです。

もしかしたら、サインインの必要があるのかな?と思っていたのですが、一元さんがフラッと来てデータを自由に持っていけるんです。これがどんなにすごいことか。とはいっても、今回ダウンロードしたデータは900Kなので用途は限られますが。他の作品では高画質なものもありました。作品によってダウンロードできる種類も異なるようです。

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作品を印刷してしよう!

結論からいうと、こちらの作品画像は印刷できませんでした。

作品詳細テキストのみの印刷でした。私が見た他の作品も同じでした。印刷ボタンがあるとはいっても、印刷まですべてできるとは思わない方がよさそうですね。

印刷する前にプレビューボタンで確認してみてください。

▼テキストはこんな感じです。

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▼印刷プレビューだと真っ白か灰色になっています。

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スミソニアンラーニングラボでコレクションを見てみよう

①検索窓に、検索ワードを入れる。

検索結果『Resources』のとなりの、『Learning Lab Collection』をクリックします。

検索ワード『女性の洋服(Women's clothes)』では、24個のコレクションが見つかりました。

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②自分に合ったテーマで研究している方のコレクションを探すことができます。

たとえば、こんな感じ。これは、17世紀のファッショントレンドを集めた内容ですね。ここから自分の好きな作品に向かうこともできます。

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YouTubeで使い方を確認しよう!

www.youtube.com

ラーニングラボの使い方が分かりやすく説明されています。英語ですが、こちらも自働翻訳ができるのでだいたい分かります。

おわりに

先生が授業で参考資料を見せるときとかめちゃくちゃ便利ですね。

10年前、まだ教師だった時に子どもに見せる資料を求めてどれだけ苦労したか。図書館を渡り歩き、カートに入れて学校まで運び、それを拡大するためにどうしたらいいか、、、、悩み、、、。もう、四苦八苦でした。特に、美術図録ならなおさら。本当に大変だったのです。(そういえば、スライドなんて言うのもありましたね。)

今は便利な時代になりました。

英語のハードルがあるかのように見えますが、Google翻訳をうまく使えばかなりストレスは軽減されますので、ぜひ多くの方に利用してもらいたいなぁと思います。

それにしも、、、スミソニアンの教育普及の取り組みはまだまだたくさんあるのです。

少しずつまとめていきたいと思います。

次回、YouTube動画の自動翻訳についての記事を書きたいと思います。

おまけ

小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、こんな図鑑はいかがですか? 

なんでもいっぱい大図鑑 ピクチャーペディア

なんでもいっぱい大図鑑 ピクチャーペディア

  • 発売日: 2016/11/08
  • メディア: 大型本
 

ここから、いろんな知識への興味が広がります。スミソニアンが監修している大図鑑。値段は5,000円とちょっと高めですが、かなり長く使えるので我が家は重宝しています。確か、クリスマスプレゼントに祖父母から頂きました。自分ではなかなか手が出せないのでとっても助かりました。 

オンラインで旅する『ゴッホ美術館』

美術館は、アート教育のヒントがたくさん詰まっています。その中でも、子ども向けに充実したページを設けているのが何と言ってもゴッホ美術館。

Van Gogh Musium

言わずとしれた、オランダの巨匠。アムステルダムにある美術館です。

ところが、一つだけ悩みが、、、、webサイトは、とっても見にくいんです。

何層にもなっていて、目的のページにたどり着くまでに時間がかかる。

そこで、ゴッホ美術館の家で楽しむおススメの方法をご紹介します。

ゴッホの塗り絵ページ

PDFで作られた塗り絵がたくさんダウンロードできます。

有名な画家の作品の中でも、タッチが独特なゴッホは塗り絵としては楽しめますね。小さなお子さんなら、やはり「ひまわり」がおススメです。というのも、ひまわりは子どもにとって身近なお花。

そこで、、、

 

ゴッホのタッチを真似するだけでなく、

自分なりの塗り方で塗ってみて、

そのあとゴッホの描き方と比べる。

 

そんな楽しみ方もおススメです。

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娘の塗った塗り絵

 

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ゴッホの塗り絵ページはこちら

ゴッホボードゲーム

ゴッホの人生ゲームです。波乱万丈な人生を送ってきた方だからゲームとして成立するのかもしれません。

  • 4マス目 ヴィンセント、村の学校に行く➡一マス進む
  • 10マス目 ヴィンセント、15歳になり学校を退学する➡一回休み
  • 15マス目 ヴィンセント、アートディーラーの仕事を得る➡サイコロをもう一回

ゴッホのボードゲームページはこちら

子ども向けゴッホ作品の紹介ビデオ

このビデオは本当に良くできています。

ただ、全部英語なので、誰にでもOKというわけにはいきません。

幼稚園~小学校4年生くらいまでの内容なのに、英語のレベルは中学生くらいかな。

幼児期から英語を勉強してきた小学生くらいのお子さんなら、ある程度楽しめる内容だと思います。

くまさんとおさるさんがゴッホの絵のすばらしさを説明してくれます。


StoryZoo & Van Gogh Museum - Episode 1

おわりに

ゴッホ美術館は、コロナの影響で学校が休校になった時、教育施設として何ができるかを真剣に考えた美術館の一つです。3月中旬にロックダウンされ3月18日は、館内のビデオが公開されていました。

‘You see I usually try to be quite good-humoured, but my life, too, is attacked at the very root, my step also is...

Van Gogh Museumさんの投稿 2020年3月17日火曜日

また、FBも味わい深い。ほぼ毎日更新されていますが、その内容も季節に合わせた独特のつぶやきがじわじわきます。FBやTwitterだと瞬時に翻訳してくれるからありがたいですね。英語のページというハードルが一気に下がります。お暇なときに、ぜひご覧になってみてください。

FB ➡https://www.facebook.com/VanGoghMuseum

twitterhttps://twitter.com/vangoghmuseum

Instagramhttps://www.instagram.com/vangoghmuseum/

 

ただ、、、ホームぺージだけはもうちょっとなんとかならないかな。7回くらいクリックしないと目的の場所にたどり着けません。一度見失うとあれ?どこだっけ?って探してばっかり、、、。

Home>Menu >Visit the musium>What'sOn>Children and Families

>Fun at Home Have some fun with Van Gogh colouring pages

>More for Children > Museum from home

 

はじめまして

美術系教育大を卒業し、造形教室のお仕事や大学のお手伝いなどなどをした後、美術・図工の先生をやっていました。かれこれ、10年以上美術教育に携わってきましたが、現在は子どもの出産を機に仕事をやめ別の働き方をしています。

 

お恥ずかしながら、学生の時も先生をやっていた時も、そして今も、「アートって何だろう」と考え続けています。特に、先生をやっていた頃は、「良い授業ってなんだろう」という悩みが加わります。「良い授業ができたなぁ」なんて思えたことは、ほとんどありません。不思議なもので、年数を重ねれば重ねるほど、勉強すればするほど、「良い授業」というものが分からなくなります。

結局のところ、子ども一人一人によって「良い授業」は違います。「家庭環境」「時代」「社会」「国」によって求められる実践は違うわけで、「これこそが良いアート教育なんですよ!!」なあんていうものは、実は存在しないんじゃないか、、、、。と思ったりもしています。

そこで、このブログでは、面白そうだなぁというアート教育をファイリングしていきたくて始めました。特に、翻訳技術が発達した昨今、海外のサイトを読むハードルが一気に下がりました。面白そうだなぁという、アート教育を世界中のいろんな角度から私なりにまとめていきたいと思います。

これから、アート教育は注目されていくと思います。現に、今の図工の教科書は30年前と比べて大きく変わってきました。けれど、答えがあるものではないために、家でどんな風にアート教育をしてよいか分からないという、ママさんたちの話もよく聞きます。私も、いろんなアイデアがあるもののそれが正解がどうかなんて分かりません。

そこで、忙しい指導者の方や、子育て中のご家族が、どんな風に子どもとアートするかを考える時に、ふとヒントを求めて立ち寄れる情報発信元になればいいなぁと思ってこのブログを立ち上げました。